東條英機のわかりやすい入門的伝記小説。
松田十刻 著 PHP文庫
【内容】
太平洋戦争(大東亜戦争)の首相であり、戦後は東京裁判でA級戦犯として絞首刑になった東條英機。
〈カミソリ〉の異名をとる能吏であり、日本陸軍の一軍人として、何より天皇の忠実な臣下として、自らを任じていた東條は、歴史の表舞台に立たされるや、日米開戦の道を突き進んでいった。 戦時日本のリーダーという運命を背負った男の生涯を通じ、昭和史の暗部を描き出した力作小説
《解説》
毎年毎年、 8月15日になると、 「内閣総理大臣が靖国神社に参拝することの是非」 が問われます。
その際の批判の論拠の一つが、
「この神社にはA級戦犯が合祀されているから、参拝することは不適切だ」
です。
そして、その 「A級戦犯」 の代表的人物として有名なのが、陸軍大将・東條英機です。
では、そもそも、この東條という軍人は、 どういう経歴の人で、 どのような生涯をおくった人なのでしょうか?
昭和戦時史を論じる上で避けることの出来ないこの人物については、 批判する本 擁護する本 たくさん書かれています。
本書は、賛否の激しいこの人物について、簡潔にわかりやすく書かれた伝記小説です。
昭和戦時史そして東條英機の人物像に関心を持つ方に、本書を推薦いたします。