むざんなや かぶとのしたの きりぎりす

f:id:arakimasahiro2:20180117145628j:plain

 

 

[http://:title]

 

 

その島の名は…『獄門島』という。

 

  《あらすじ》

 

「………金田一君…
俺の代わりに……

門島へ行ってくれ………

俺が帰ってやらないと……三人の妹たちが殺される………」

終戦後、日本に向かう復員船の中で、こう言い残して死んだ青年・鬼頭千万太。
昭和二十一年九月上旬、
戦友だった金田一耕助は、千万太の遺言を伝える為、瀬戸内海の孤島に向かう。
その島は名は、『獄門島(ごくもんとう)』と呼ばれていた―………

金田一は、島の有力者である了然和尚、村長の荒木真喜平、医者の村瀬幸庵の三名に宛てた千万太の紹介状を携えていた。

船上で偶然出会った了然和尚に、金田一は、千万太の死を告げる。
和尚は、
「本家は死んで分家は助かる、是非もないことじゃ………」
と呟いた。

どうやら、分家の一(はじめ)は生還したようだった………。

鬼頭の本家に赴いた金田一を迎えたのは、
一の妹である早苗と
千万太の三人の妹・月代、雪枝、花子であった。

苦境の本家を切り盛りする早苗に恋情を覚える一方、
三姉妹の異様な雰囲気に胸騒ぎを覚える金田一であった……。

 

 

角川文庫

 

横溝正史 著

 

 

   《紹  介》

探偵小説のモチーフの一つに、
“見立て殺人”というのがあります。

古くは、ウ゛ァン・ダインの『僧正殺人事件』や、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』が古典的傑作です。

本作は、日本を代表する探偵小説作家・横溝正史が、
「日本でも、“見立て殺人”はやれないものか」の発想のもと創作されました。
また、横溝正史特有の“血族のしがらみ”も本作の特色として、大きく顕れています。

血族の因習と怨念に縛られたお馴染みの
“横溝ワールド”を是非ともご堪能ください。

名探偵が活躍する、推理を基調とした本格探偵小説が読みたい、という方に、本作品を強く推薦いたします。

 

 

「〇〇〇〇じゃがしかたがない」

 

[http://:title]